70歳の今になっても、夏休み明けの侘しい気分はヒグラシの鳴き声と共に忘れられない子どもの頃の想い出です。…。でも学校が始まると日常の忙しさに紛れて嫌な気分はどこかに吹き飛んでしまいました。皆さんも、今は文化祭の準備でハイな気分になっていることでしょう。
緑の丘
僕は、気持ちが沈んだ時、緑の丘に自分が立っている姿を
想像することがあります。
そこは、一面のお花畑のような所で、僕は、丘の上から
遠くをながめているのです。
何を見ているのか、具体的なイメージがあるわけではありません。
現実の僕が見ているのは、想像している僕がながめている
風景ではなく、緑の丘に立っている自分の姿や表情だからだと
思います。
丘の上の僕は、いつも胸を張って笑顔を見せています。
目の前に広がる景色に、満足しているのでしょう。
その時、僕の心の中は、喜びにあふれているに
違いありません。
心が沈んでいる時、どうするかは人それぞれだと思いますが、
僕は、積極的に解決することはできないので、こんな風に
想像することで、自分を励ますことがあります。
この短文は、「自閉傾向」の診断を受け、幼い頃から対人関係で苦労した二十歳の青年が書いたものです。多分このイメージは、彼が今はもう忘れている幼い頃の体験がもとになっていると思われます。気持ちが沈んだとき、彼はこのイメージを思い浮かべて自分を励ましているそうです。
カウンセリングの一分野「リラクセーション」では、ストレスがたまったり気分が落ち込んだりしている時には、自分の良い状態をイメージすることで立ち直ることができると言われています。美しい景色の中の自分、楽しかった想い出の中の自分、活躍できた頃の自分の姿等を、目をつぶって頭に想い描きます。鳥の声や波の音、笑い声や歓声が聞こえてきます。その頃の音楽が聞こえてきたり、周りの匂いが感じられたりすれば最高です。その気になれば何時でもできます、まずは試してみませんか?
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