人の心の内にも答えがわからない問題があります。いや、あるのが当然で「悩み」という問題を持っています。このような問題はどうしたら解決できるのでしょうか。
スクールカウンセラーとして、長年生徒の皆さんの悩みに関わってきましたが、同じ答えは1つもありませんでした。人それぞれで答えは異なるのです。その理由は、一人ひとりで性格、興味、能力、信念等が異なるからです。その答えは本人の心の中にあります。そして、それを見つけたとき、その悩みは「問題」ではなくその人の「強み」であることがわかります。
理由の二つ目は、その悩みは多くの要因が偶然に関わっているからということです。仏教では、人は「ガンジス河」の砂粒の数ほどの無数の要因、お陰を受けて生かされているといっています。無数の偶然が自分の人生を決めているのなら、考えを広く広く持つことが大切です。考えを今の「悩み」に狭く集中するのではなく、それ以外の広い世界があることを想像することです。
時間的には「長く長く」考えることが大切です。あなたが小さな子どもであった頃にも、きっと何か悩みがあったはずです。でも今はそれを忘れているか、今となってはどうでもいい悩みであったでしょう。だから5年先、10年先のあなたからの「手紙」には、今のあなたの悩みについては触れられていないでしょう。
冬から春へ、季節も変わり環境も変わります。気持ちを「広く広く、長く長く」切り替えましょう!
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