今日は「こだわり」について考えてみます。
昔、アメリカのテレビで、次のような視聴者参加のクイズ番組がありました。
司会者と一人の出場者の前に三つの箱A、B、Cが置かれています。その内の一つには、高級車の鍵が入っています。その箱を当てれば豪華乗用車の獲得です。
司会者は鍵がどの箱に入っているか、あらかじめ知っています。出場者が三つの内の一つ(例えばA)を選ぶと、司会者は残りの二つの箱の内、ハズレの箱(例えばB)の方を開けて見せます。そして、「もう一度あなたにチャンスを上げます。今なら、Cの箱に変えても結構です。どうしますか?」と尋ねます。さて、あなたならどうしますか?
私はこの問題を何人かの人に出してみました。すると、多くの人は初めに選んだ箱を変えないという答えでした。
正解は、変えた方が2倍の確率で当たるようになるのですが…。つまり、変えたほうが絶対に有利なのです。
それにもかかわらず変えない人の方が多いのは何故だろうかと考えてみました。「変えても変えなくても、当たっているか外れているかは既に決まっている。」、「始めの箱が当たっていたとしたら、変えたために折角の当たりを逃してしまうのは悔しい。」と考えてしまう様です。
前の理由は数学的な誤り、後の理由は人の気持ちの特徴を表しています。
これには、「人は一旦決めたことは、なかなか途中で変え難い」という心理と「一旦決めたことは、最後までやり抜きなさい」という教えが影響していると考えられます。
カウンセリングの一流派に、「解決志向アプローチ」というのがあります。その根底にある三つの哲学は、「①うまくいっているのなら、変えようとするな ②もし一度うまくいったら、それをまたせよ ③うまくいっていないのなら、違うことをせよ」というものです。人は、うまくいっているのによりよくしようと、別のことをしてみたり、うまくいってないのにいつまでも同じことを続けてしまったりします。「こだわり」です。悩んだりストレスがたまつて苦しんでいたりする時ほど、「こだわり」が心の底に隠れていることがあります。そのような時は思い切って違うことをしてみましょう。心理的な問題に三つの哲学は効果的です。「小さな変化」が最高の薬となります。
【挿し絵】今回のメッセージは大論争になった『モンティ・ホール問題』です、読まれて少し悩む方もおられると思いますので管理人から解説させて頂きます。名前はクイズ番組の司会者からきています。司会者がBの箱を開けた時点では(A)(C)の2択となり可能性は1/2で同じ確率と思う人も多いと思います。しかし司会者がBの箱を開ける前の時点で(A)か(BまたはC)の2択であれば(A)の確立は1/3で(BまたはC)の確率は2/3で2倍です、その(B)が開いてハズレだったので(C)が確立を受継ぎ2/3という考え方です。
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