人の経験は、木の年輪のように次々と重なってその人の人生を
作っていきます。あなたが覚えている幼児のときの記憶や小学生
時代の想い出・経験は、既にあなたの人生の年輪となっています
(心理学では、本人の記憶に残っていないことも年輪の一部になって
いると考えられています)。今のあなたはその年輪によって支えられています。
3年生の皆さんのこれからの1年間は、将来大人になって思い返した時に、大きな意味のある一時期であったことが分かるでしょう。その意味とは「自学自習」を体験する第一歩、ということです。「自学自習」とは、先生から指示された授業の予習・復習や宿題だけではなく、中学3年間の全範囲について、自分の今の力を分析して、自分なりの計画を立て、自分の努力で学習をコツコツ継続するということです。これは皆さんにとって恐らくまだ経験したことのない勉強の仕方であると思います。
中学での「自学自習」の経験は、高校生になってから大学受験のために、就職のために、さらに社会人になってからも大変役に立ちます。
木々が毎年年輪を重ねて大きく強くなってゆくように、人もその時期その時期に経験という「心の年輪」を重ねることで成長します。皆さんが小さな頃に努力して鉄棒や縄跳び、スポーツやゲームができるようになったように、「自学自習」の年輪を中学時代に身につけることで、これからの人生を大きく強くすることができます。
1、2年生の皆さんも一つの教科だけでもいいですから、授業以外
から自分で学ぶことをしてみてください。その気になれば題材は回りにたくさんあります。
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