皆さんこんにちは
新学期が始まって1ヶ月、調子はいかがですか?
学校生活がスムーズに送れているかどうかを判断するときに、考慮すべき三つの要素があります。それは、うまくいっているときは意識することはないのですが、どれかがまずくなると気になって全体の調子に影響してきます。それは「友達」、「勉強」、「家庭」の三つです。今回は友達について考えてみましょう。
まず、視野を広げるために、外国と日本の若者の「学校における友達というものに対する意識」の違いを見てみましょう。
2009年に内閣府が欧米日など5カ国の青年を対象に「学校に通う意義」について調査しました。日本の青年の回答のトップは「友達との友情をはぐくむ」66%となっています。これに対して米・英・仏ともトップは「一般的・基礎的知識を身につける」63%~79%となっています。ちなみにフランスでは「友情をはぐくむ」は16%の選択しかありませんでした。15歳児に対する別の調査結果(ユニセフ報告2007年OECD参加国)でも、日本では学校生活について「居心地が悪い、気詰まりする、孤独感を感じる」と答えた子どもが30%に達していますが、他の24ヵ国では5%~10%でしかありません。これらの結果から見ると、日本の中・高校生は、学校における友達関係を気にし過ぎているようです。
人は、自分が重視するものによって、考え方が縛られてしまうものです。その結果、それがうまくいかないと自信を無くしたり劣等感を持ってしまったりします。友達関係を重視する人は、友達が少ないと気になります。その人が友達関係を重視する人であれば、気にして悪いことはありません。それがより向上するように努力すればよいことですから。しかし、自分は、本当はそうではないのに友達関係重視という環境(日本の若者の意識)のせいで、友達関係がよくないことをくよくよ考えているとしたら、周囲を気にしすぎて自分を見失っていることになります。何を重視するかは自分自身が決めることであって、他人の考え方は関係ないはずです。
友達関係をつくるとかコミュニケーションをとるのが苦手な人は、引け目を感じたりそれを克服するために努力したりする必要はありません。自然に任せ、自分の好きなことや得意なことにエネルギーを使えばよいのです。そうすれば気の合う友達が自ずと見つかるものです。無益な努力から卒業しましょう。
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