NO33 意欲(資源探し)

意欲、やる気が出るのはどのような時でしょうか?

 それは、自分の持つよさに気づいた時です。だから逆に、自分は何をやっても駄目だと思っている時はやる気が起こりません。

 「自分の持つよさ」のことを、カウンセリングでは『資源』と名づけています。その人が将来成長し成熟してゆくための元になるための糧(かて)、という意味です。

 もし今、自信をなくしている人、もっと勇気を出してみたい人がいたら、10分間でいいですから自分の持つ資源を探してみませんか。


 ・昔よかったこと、できたこと、自慢できることは何ですか

 ・将来やれそうなこと、やってみたいことは何ですか

 ・今でもできていること、やって気持ちが楽になれそうなことは何ですか

 ・うまくやれている自分について、どんなことをしている場面が想像されますか

 ・どんなことに興味がありますか、他人よりうまくできそうなことは何ですか

 ・あなた個人の所有物は何ですか、それで何を楽しんでいますか

 ・身の回りに居て、ちょっとあいさつしたり、話をしたり、話を聞いて上げたりできる人は誰ですか


 自分の興味関心のあること、能力、性格など内面的なことに限らず、自分の持ち物や身近にいる人(家族、友人、先生、近所の人、知り合い)なども、みんなあなたの資源です。何かを思い浮かべたとき、少しでも気持ちがほっとなるようなことがあれば、それらもりっぱなあなたの資源です。青く晴れた空、雲が流れる草原、海、ペットの子猫、通学途中の雑草、あの歌手のCD…どれかがあなたを少しでもほっとさせてくれたら、あなたの資源です。

 自分の資源を知る⇒少し元気が出る⇒やる気が起きる⇒やってみる⇒資源に気づく

 というよい循環が始まるまでやってみましょう。


 推薦入試に向け頑張っている3年生の皆さん、面接で自分の長所・短所を語る上でも、自分の『資源』を考えてみることはきっと役に立ちますよ。



        自分資源探し

心のベンチ

あるスクールカウンセラーが生徒・家族・職員に送ったメッセージ集です、悩みのある方、辛い方、カウンセラーの皆さんにも参考にして頂けたら幸いです

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