『一年生になったら』という童謡をご存知ですね。「一年生になったら ともだち 100人できるかな」と歌詞は続きます。皆さんも.幼稚園の卒園式などで歌ったことがあるでしょう、そして友だちが100人できたらいいなと素直に思ったのではありませんか。この歌は詩人 まど・みちおの作詞、音楽家 山本直純の作曲で1966年に発表されました。
さて、高校1年生になった皆さんは「友だち100人できたかな?」と聞かれると「そんなバカな!」と一笑に付すことでしょう。笑ってしまったのは、小中学校の9年間を経て「100人の友だち」という言葉への感じ方に変化が生じたからです。なぜでしょうか?一つは、現実的にありえないということが経験で分かったということ、もう一つは「友だち」という言葉のとらえ方が大きく変化したということにあります。これは皆さんが成長したことを意味します。
では友達とは何でしょうか?私は「何となく気が合う、一緒に居ても気をつかわなくてよい人」と解釈しています。「親友とか、友情とは何か」と難しく考えずに、私はお互いの性格や雰囲気という生来的な面を重視しています。何かその人に親しみを感じて気が合うと思うのではないでしょうか。「理解してくれる、分かってくれる」という期待感を抱けるかどうかが友達と言えるかどうかの分かれ道だと思います。以前にミラーニューロンのお話をしたことがありますが、共感を求めあう本能が人には生まれながらに備わっているのです。
従って、友だちが見つかるかどうかは近くに気の合う人がいるかどうか、その人に近づくチャンスがあるかどうかに影響されます。偶々いなければ、”今・ここ”では友だちはできないということになります。少し寂しいけれど仕方がありません。
友だちではなくても、あなたの話を聞いてくれたり気持ちを理解してくれたりする人はきっといます。あなたの気持ちを話してみましょう。相談室の先生やスクールカウンセラーもその一人です。必要な時にはいつでも対応できるように待っています。気軽に相談室のドアをノックしてください、保健室の隣です。
管理人にとって友達とは『用がなくてもお喋りできる人』です。
0コメント